1. 全体像
- フランス北東部に位置するスパークリングワインの聖地。
- 「シャンパン」と名乗れるのはシャンパーニュ地方のAOCのみ。
- 石灰質土壌(チョーク質)がブドウの酸を保ち、エレガントで長期熟成向き。
- 世界的ブランド力が強く、ワイン法・製法ルールも非常に厳格。
2. 主なブドウ品種
- ピノ・ノワール(力強さ・骨格)
- シャルドネ(酸・エレガンス)
- ムニエ(果実味・まろやかさ)
👉 ブレンド比率によって個性が変化するのがシャンパーニュの特徴。
3. 製法(シャンパーニュ方式)
- 瓶内二次発酵(Méthode Traditionnelle)
- 発酵 → 瓶詰 → 二次発酵 → 熟成 → 澱抜き(デゴルジュマン) → 補糖(ドザージュ)
- 最低熟成期間:15か月(ノン・ヴィンテージ)、36か月(ミレジメ)
4. 地域区分(5つの主要地区)
- モンターニュ・ド・ランス:ピノ・ノワール主体
- コート・デ・ブラン:シャルドネ主体
- ヴァレ・ド・ラ・マルヌ:ムニエ主体
- コート・ド・セザンヌ:シャルドネ主体(近年注目)
- コート・デ・バール(オーブ県):ピノ・ノワール主体
5. 格付け制度
- エペルネ方式(Échelle des Crus)
- 村ごとに格付け
- グラン・クリュ(100%):アンボネイ、アヴィーズ、クラマン、ル・メニル・シュール・オジェ など
- プルミエ・クリュ(90〜99%)
6. スタイル
- ノン・ヴィンテージ(NV):ハウスのスタイルを安定的に表現
- ヴィンテージ(ミレジメ):特定年のブドウのみ使用
- ブラン・ド・ブラン:シャルドネ100%
- ブラン・ド・ノワール:黒ブドウ(ピノ・ノワール、ムニエ)100%
- ロゼ・シャンパーニュ:セニエ法 or 赤ワインブレンド
7. 覚え方・語呂合わせ
- 主要品種:ピノ・ノワール(力)、シャルドネ(酸)、ムニエ(丸み) → 「力酸丸」
- 主要地区:モン(ノワール)、ブラン(シャルドネ)、マルヌ(ムニエ) → 「ノワール・ブラン・マルヌ」
8. 試験対策ポイント
- シャンパーニュ方式の製法手順を理解(瓶内二次発酵必須)
- 主要3品種と役割をセットで覚える
- 地域と品種の対応を押さえる(モンターニュ=ノワール、ブラン=シャルドネ、マルヌ=ムニエ)
- 格付けは村単位であることをブルゴーニュと比較して意識する
💡 まとめ
- シャンパーニュは「地域+品種+製法」で整理すると試験に強い
- 特に ブドウ3種の役割・製法の流れ・地区の対応 を語呂で暗記するのが近道
- 他産地との比較問題でも頻出するので、ブルゴーニュやボルドーとの違いを意識するとさらに得点アップ

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