1. 全体像
- フランス北東部、ドイツ国境沿いに位置。
- ヴォージュ山脈に守られ、雨が少なく乾燥した気候 → ブドウがよく熟す。
- 白ワインが全体の約90%を占める「白の産地」。
- ボトル形状が細長い「フルート型ボトル」が特徴的。
2. 主なブドウ品種(高貴品種とその他)
高貴品種(試験頻出)
- リースリング(酸味、柑橘、ミネラル感)
- ゲヴュルツトラミネール(ライチやバラの華やかさ、スパイシー)
- ピノ・グリ(コクと厚み、やや辛口〜甘口まで)
- ミュスカ(アロマティック、ブドウをかじったような香り)
その他の品種
- シルヴァネール、ピノ・ブラン、ピノ・ノワール(赤ワイン少量)
3. 格付けとAOC
- アルザスAOC:基本的なスティルワイン
- アルザス・グラン・クリュAOC:51の特級畑、単一品種が基本
- クレマン・ダルザスAOC:スパークリング、瓶内二次発酵
4. スタイルの特徴
- 単一品種表記が多い(ラベルに品種名を明記するのがフランスでは珍しい)
- 甘口ワインの伝統あり
- ヴァンダンジュ・タルディヴ(VT):遅摘み、凝縮した果実味
- セレクション・ド・グラン・ノーブル(SGN):貴腐菌による高貴甘口
5. 地理・気候
- ヴォージュ山脈が雨を遮る → 日照多く、乾燥した気候
- ライン川沿い → ドイツ的要素も強い
- 石灰、花崗岩、粘土など多様な土壌 → テロワールの個性が豊か
6. 覚え方・語呂合わせ
- 高貴4品種:リースリング、ゲヴュルツ、ピノ・グリ、ミュスカ
👉 「リゲピミ(利げピ美)」=「利はゲヴュルツ、ピノ美味しい、ミュスカ」 - 甘口の順序:「VT → SGN」=「遅れて貴族」
7. 試験対策ポイント
- 「高貴4品種」を必ず押さえる(ほぼ毎年出題)
- グラン・クリュは51(数字問題で出ることあり)
- 「単一品種表記」「フルート型ボトル」はアルザス独自
- 甘口(VT・SGN)の定義をセットで覚える
💡 まとめ
- アルザスは 白主体・高貴4品種・甘口伝統 が3本柱。
- 他の産地と差別化される「単一品種表記」と「フルート型ボトル」も覚えると差がつく。
- 気候や土壌の特徴は文章問題で狙われやすい。

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