1. 全体像
- フランス最長の川「ロワール川」流域に広がる産地。
- 産地が広大で、東西約1000kmに及ぶため 地域ごとにスタイルが大きく異なる。
- 赤・白・ロゼ・スパークリング・甘口と、フランスでもっとも多様なワインを生むエリア。
2. 主なブドウ品種
白ブドウ
- ソーヴィニヨン・ブラン(サントル・ニヴェルネ地区:サンセール、プイィ・フュメ)
- シュナン・ブラン(アンジュ・ソミュール、トゥーレーヌ地区:ヴーヴレ、カベルネ・ダンジュ)
- メロン・ド・ブルゴーニュ(ペイ・ナンテ地区:ミュスカデ)
黒ブドウ
- カベルネ・フラン(シノン、ブルグイユ、ソミュール・シャンピニー)
- ガメイ、ピノ・ノワールも一部で栽培
3. 地域区分(西から東へ)
- ペイ・ナンテ地区
- 大西洋沿い、メロン・ド・ブルゴーニュ → 「ミュスカデ」
- すっきり辛口、魚介に合うワイン
- アンジュ・ソミュール地区
- 甘口(コトー・デュ・レイヨン)、ロゼ(カベルネ・ダンジュ)
- シュナン・ブランが中心、スパークリング「クレマン・ド・ロワール」も有名
- トゥーレーヌ地区
- シュナン・ブランのヴーヴレ(甘口〜辛口まで幅広い)
- 赤はカベルネ・フラン(シノン、ブルグイユ)
- サントル・ニヴェルネ地区
- ソーヴィニヨン・ブランの聖地 → サンセール、プイィ・フュメ
- ミネラル豊か、火打石のニュアンス
4. 格付け・AOC
- 地域ごとに多数のAOCが存在
- 試験頻出:
- ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ
- カベルネ・ダンジュ
- ヴーヴレ
- サンセール / プイィ・フュメ
5. スタイルの特徴
- 白ワインが全体の約半分
- 甘口・スパークリングも多彩
- 地域名で覚えるより 「品種=代表産地」をペアで覚えるのが効率的
6. 覚え方・語呂合わせ
- 主要品種の3本柱:「ソーヴィニヨン・ブラン」「シュナン・ブラン」「メロン」
👉 「ソシュメ(素手目)」で暗記 - 地域の順番(西→東):「ペイ・ナンテ → アンジュ・ソミュール → トゥーレーヌ → サントル」
👉 「ナンパ アントゥ サン」=「ナンパ、あんた、さん?」
7. 試験対策ポイント
- 品種と産地の対応が最重要(ソーヴィニヨン=サンセール、シュナン=ヴーヴレ、メロン=ミュスカデ)
- 「カベルネ・ダンジュ(ロゼ)」「コトー・デュ・レイヨン(甘口)」なども要チェック
- サンセールとプイィ・フュメの違い(いずれもソーヴィニヨンだが表現の幅がある)を押さえると得点アップ
💡 まとめ
- ロワールは 広い → 地域別に品種を対応させて覚えるのが正解。
- 白ワイン中心だが、甘口・ロゼ・スパークリングも出題されやすい。
- 「西から東へ流れる川の流れ」に沿って品種を整理すると理解が早い。

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