1. 全体像
- フランス南東部、ローヌ川流域に広がる産地。
- 北と南で気候・品種・スタイルが大きく異なるのが特徴。
- 力強い赤ワインが中心だが、地域によって白やロゼも生産。
- AOCの数が多く、名前の暗記がカギになる。
2. 地域区分
北ローヌ(北部ローヌ)
- 大陸性気候、急斜面のブドウ畑。
- シラー単一の赤ワインが主役。
- 白はヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌ。
- 代表AOC:
- コート・ロティ(シラー+ヴィオニエ少量ブレンド可)
- エルミタージュ(力強く長期熟成)
- クローズ・エルミタージュ(広域で比較的手に入りやすい)
- コンドリュー(ヴィオニエ100%の白)
南ローヌ(南部ローヌ)
- 地中海性気候、平地で多品種栽培。
- 赤・白・ロゼ、特にグルナッシュ主体の赤が有名。
- 代表AOC:
- シャトーヌフ・デュ・パプ(グルナッシュ主体、13品種まで認められる)
- コート・デュ・ローヌ(広域AOC、試験頻出)
- タヴェル(ロゼの銘醸地)
- ヴァケラス / ジゴンダス(シャトーヌフに近いスタイルの赤)
3. 主なブドウ品種
- 北ローヌ:シラー(赤)、ヴィオニエ・マルサンヌ・ルーサンヌ(白)
- 南ローヌ:グルナッシュ主体、シラー、ムールヴェードル(赤)、クレレット、ブールブーラン(白)
👉 赤の代表格は「GSMブレンド」= Grenache・Syrah・Mourvèdre
4. スタイルの特徴
- 北ローヌ:力強い赤(シラー単一)、アロマティックな白(ヴィオニエ)
- 南ローヌ:複雑で豊かな赤(ブレンド)、ロゼ、白もあり
- シャトーヌフ・デュ・パプは「ボトルに刻印されたパプ(教皇)の紋章」でも有名
5. 覚え方・語呂合わせ
- 北ローヌ主要AOC:「コート・ロティ、エルミタージュ、クローズ、コンドリュー」
👉 「ロッティなエルミ、黒いコンドル」 - 南ローヌ主要AOC:「シャトーヌフ・デュ・パプ、コート・デュ・ローヌ、タヴェル、ジゴンダス、ヴァケラス」
👉 「シャトーでコートにタブジヴァ」 - GSMブレンド:「グルナッシュ・シラー・ムールヴェードル」=「爺すむ」
6. 試験対策ポイント
- 北と南の違いを整理(品種・気候・地形)
- 北=シラー単一、南=グルナッシュ主体のブレンド
- シャトーヌフ・デュ・パプの「13品種」が頻出ワード
- コート・デュ・ローヌは「北南どちらも含む広域AOC」として押さえる
💡 まとめ
- ローヌは 「北=シラー単一」「南=グルナッシュブレンド」 をまず頭に入れる。
- AOCは多いが、北は少数精鋭・南は多彩、と整理すると理解しやすい。
- GSMやシャトーヌフ・デュ・パプの13品種などは暗記で得点源にできる。

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