🍇基本情報
ラツィオ州はイタリア中部・西海岸に位置し、首都ローマを含む地域。
「古代ローマ帝国の中心」として歴史的にも重要で、食文化・ワイン文化の両方が深く根づいています。
ただし、ワイン産地としては“影が薄い”印象を持たれがち。
それは「量産的な白ワインが多かった時代のイメージ」が残っているためです。
🍷ワインの特徴
ラツィオの気候は地中海性で、丘陵地帯が多く、火山性土壌も存在します。
ワインのスタイルは以下のような特徴があります👇
■ 白ワインが中心
- フラスカーティ(Frascati DOC)
ローマを代表する白。マルヴァジーアやトレッビアーノを主体に、軽やかで爽やか。
“ローマの白ワイン”として地元レストランでは定番。 - エスト! エスト!! エスト!!! ディ・モンテフィアスコーネ DOC
名前のインパクトが強い(笑)ラツィオの名物白。
フレッシュで軽いが、上質な造りのものは繊細なミネラル感も。
■ 赤ワインの存在感も近年上昇中
- チェザネーゼ(Cesanese)
ラツィオの固有品種。熟した赤果実とスパイス香があり、タンニンも上品。
「ラツィオ=白」から「チェザネーゼ=赤の個性」へ、変化の兆しが見られる。 - モンテコンパト DOC、アマローネ風の造りをする生産者も一部登場。
🍽食文化との関係(飲食店リアル目線)
ラツィオはローマ料理=郷土の味そのもの。
ワインは「料理を引き立てる日常の飲み物」として発展しました。
主なマリアージュ例👇
| 料理 | ワイン |
|---|---|
| カルボナーラ、アマトリチャーナ | フラスカーティ |
| サルティンボッカ | チェザネーゼ |
| コーダ・アッラ・ヴァッチナーラ(牛テール煮) | 濃いめの赤(モンテコンパト) |
特に「塩気や旨味の強いローマ料理」には、酸の効いた白やタンニン控えめの赤がベストマッチ。
🧭主なDOC・DOCG
- Frascati DOC / DOCG
- Cesanese del Piglio DOCG
- Est! Est!! Est!!! di Montefiascone DOC
- Orvieto DOC(一部ウンブリア州と重複)
- Velletri DOC

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