🏖基本情報
イタリア南部、ナポリを中心としたカンパーニア州。
地中海気候に恵まれ、ヴェスヴィオ火山をはじめとする火山性土壌が特徴。
古代ギリシャの時代からワイン造りが行われていた、南イタリア屈指の歴史ある産地です。
「陽気で濃厚、でもミネラルに満ちたワイン」が、この地の代名詞。
🍷ワインの特徴
■ 白ワイン
火山性土壌によるミネラル感とボリュームが魅力。
- フェアノ(Fiano di Avellino DOCG)
花や蜂蜜の香り、丸みのある酸。熟成でナッツやトースト香も。 - グレーコ(Greco di Tufo DOCG)
よりドライで塩味・ミネラル感が強く、魚介にぴったり。 - ファランギーナ(Falanghina)
軽やかでアロマティック。地元レストランでは一番の定番白。
🧠
→ 総じて“南のワイン=重い”というイメージを覆す、キレのある白が多い!
■ 赤ワイン
南イタリアらしい力強さと厚みを誇るのが赤。
- アリアニコ(Aglianico)
タウラージ DOCG で有名。凝縮感とタンニン、熟成ポテンシャルを備える。
「南のバローロ」とも呼ばれる。 - ピエディロッソ(Piedirosso)
柔らかく、果実味重視。ピッツァやトマト系料理と最高の相性。
🍕食文化との関係(飲食店リアル目線)
カンパーニアは“ナポリ=食の街”。
トマト、モッツァレラ、バジルといった素材を生かした料理が主役です。
| 料理 | 相性の良いワイン |
|---|---|
| ピッツァ・マルゲリータ | ファランギーナ、グレーコ・ディ・トゥーフォ |
| ペスカトーレ(魚介パスタ) | フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ |
| ナポリ風ラグー、カンパーニア牛の煮込み | アリアニコ(特にタウラージDOCG) |
👉 “火山性のミネラル+地中海の太陽”=料理との一体感が強い。
どのワインも「料理を引き立てるバランスの良さ」が特徴。
🏛主なDOC・DOCG
- Taurasi DOCG(赤) – アリアニコの最高峰
- Greco di Tufo DOCG(白) – 火山土壌の塩味系
- Fiano di Avellino DOCG(白) – 香り高くエレガント
- Aglianico del Taburno DOCG(赤)
- Lacryma Christi del Vesuvio DOC – 「キリストの涙」と呼ばれるナポリの名物ワイン

コメント